友や仲間と出かけるデュオキャンプやグループキャンプも楽しい。
焚き火を囲み、酒を酌み交わし、他愛のない話で盛り上がる。そんなキャンプには、仲間と過ごすからこその楽しさがある。
しかし、ソロキャンプには、それとは違う不思議な魅力がある。
私がソロキャンプを始めたのは、テレビ番組『ヒロシのぼっちキャンプ』が話題になり始めた頃だったと思う。
ちょうど世の中にキャンプブームが訪れ、ソロキャンプという楽しみ方が広がり始めた時期でもあった。
あれから何年かが過ぎ、今では月に一度のキャンプが、私にとってライフワークのようになっている。
誰にもとらわれない時間
ソロキャンプの何がそれほど魅力的なのだろう。
考えてみれば、特別なことをしているわけではない。
テントを張り、椅子を置き、焚き火を楽しむ。腹が減れば食事を作り、眠くなれば寝袋に潜り込む。
ただ、それだけのことである。
しかし、そこには普段の生活ではなかなか味わえない自由がある。
誰かの予定に合わせる必要もなく、何かを急ぐ必要もない。
自分の好きなように時間を使える。
誰にもとらわれない時間をゆったりと過ごす。それは私にとって、極上の幸せなのである。
何もしない贅沢
キャンプに出かけたからといって、何かをしなければならないわけではない。
ローチェアに深く腰を下ろし、好きな酒をゆっくり味わう。
目の前では薪が燃え、ときおり小さな音を立てる。
風が木々を揺らし、日が傾くにつれて周囲の景色も少しずつ変わっていく。
そんな光景を眺めているだけで、いつの間にか時間が過ぎている。
何もしない時間こそが、贅沢な時間なのである。
新しい楽しみを持って出かける
ソロキャンプには、のんびり過ごすこと以外にも楽しみがある。
新しく購入したキャンプギアを初めて使うときや、自分で作ったアプリを実際のキャンプ場で試してみるときなどは、出発前からワクワク感が高まる。
思い描いていたように使えるだろうか。何か新しい発見があるだろうか。
実際に試してみると、期待どおりのこともあれば、思わぬ課題が見つかることもある。
それもまた面白い。
ただ静かな時間を楽しむだけでなく、新しいことを試す喜びもある。
そんな小さな楽しみが増えていくことも、私がソロキャンプを続けている理由の一つなのだと思う。
不自由なのに心地よい
キャンプは決して便利なものではない。
テントを設営するにも手間がかかる。食事を作るにも、家の台所のようにはいかない。
暑さも寒さもあり、風や雨に悩まされることもある。
それでも、私はそんな不自由さを含めてキャンプを楽しんでいる。
何不自由なく過ごせることだけが、快適さではないと思うからだ。
少しばかり手間をかけ、自然の中で自分なりの居場所を作る。
その居場所で、のんびりと過ごす。
不自由さを楽しみながら、自分にとっての快適さを見つけることも、ソロキャンプの魅力なのだと思う。
夜になると、また違う魅力がある
私が好きなのは、キャンプ場に夜が訪れる頃である。
昼間とは違い、周囲が静けさに包まれていく。
焚き火の炎が浮かび上がり、ランタンの灯りがテントの周りを優しく照らす。
空を見上げれば、満天の星が広がっていることもある。
ソロで眺める焚き火、星空、そしてキャンプ地の光景。
その一つひとつが、心の安らぎとなる。
誰かと感動を分かち合うのもよい。
しかし、目の前の景色をただ一人で味わう時間も、また格別なのである。
だから、またキャンプに行きたくなる
ソロキャンプを始めた頃は、これほど長く続く趣味になるとは思っていなかった。
キャンプブームをきっかけに始めたものが、いつの間にか暮らしの一部になっている。
月に一度、自然の中に自分だけの居場所を作る。
焚き火を眺め、酒を味わい、夜の静けさを楽しむ。
ときには新しいギアや自作アプリを試し、小さな発見に心を躍らせる。
特別な出来事がなくても、それで十分なのである。
デュオキャンプもグループキャンプも楽しい。
それでも、また一人でキャンプに出かけたくなる。
ソロキャンプには、言葉だけでは語り尽くせない不思議な魅力がある。
だから私は、これからもソロキャンプを続けていくのだろう。