はじめに|一人で楽しむキャンプの魅力
ソロキャンプとは、一人で自然の中に身を置き、自分の時間を自由に楽しむキャンプスタイルである。
友人や家族と楽しむキャンプにも魅力がある。しかし、ソロキャンプには、誰にも気兼ねすることなく、自分の思うままに過ごせるという独特の魅力がある。
焚き火を眺める。星空を見上げる。お気に入りの椅子に座り、静かに夜を楽しむ。
何をするかも、何もしないかも、すべて自分で決められる。
MoonBearsが大切にしている静かなキャンプも、こうした自由な時間の中にある。
今回は、ソロキャンプの基本から、その魅力、楽しみ方、注意したいことまでを考えてみたい。
1.ソロキャンプとは何か
ソロキャンプは、単に一人でキャンプをすることではない。
設営から食事、焚き火、撤収まで、自分の判断で行うキャンプスタイルである。
デュオキャンプやグループキャンプでは、仲間と時間や体験を共有する楽しさがある。
一方、ソロキャンプでは、自分のペースで自然と向き合える。
朝早く起きてもよい。昼までのんびりしてもよい。料理に時間をかけても、簡単な食事で済ませてもよい。
自分の時間を自分で決められること。
それがソロキャンプの大きな特徴である。
2.ソロキャンプの5つの魅力
① 誰にもとらわれない自由
ソロキャンプでは、誰かの予定に合わせる必要がない。
好きな場所で、好きな時間を過ごす。
焚き火を楽しみたいなら焚き火をすればよいし、テントの中でくつろぎたいなら、それでもよい。
何もしない時間さえ、自分だけの贅沢な時間になる。
② 自然を身近に感じられる
一人で過ごしていると、普段は気づかない自然の音が聞こえてくる。
風が木々を揺らす音、虫の声、薪がはぜる音。
仲間との会話がないからこそ、自然そのものに意識が向くこともある。
静けさとは、音がまったくないことではない。
自然の音を感じながら、自分の時間を楽しめることも、ソロキャンプの魅力である。
こうした静けさが生まれる仕組みについては、次の記事でも考察している。
③ 自分だけの空間をつくれる
テントの形、椅子の高さ、ランタンの位置、焚き火との距離。
これらを自分の好みに合わせて配置することで、居心地のよい空間が生まれる。
広いテントでゆったり過ごす人もいれば、小さなテントで必要最小限の道具を楽しむ人もいる。
どちらが正しいということではない。
自分にとって心地よい空間をつくることが大切なのである。
④ 道具を使う楽しみがある
キャンプギアを選び、使い方を工夫することもソロキャンプの魅力である。
新しく購入した道具を初めて使うときのワクワク感は、格別なものがある。
使い込むほど愛着が増す道具もあれば、使って初めて自分に合わないと気づく道具もある。
そうした経験を重ねることで、自分らしいキャンプスタイルが少しずつ形になっていく。
⑤ 不自由さを楽しめる
キャンプでは、自宅と同じ便利さが得られるわけではない。
水を運び、火を扱い、気温や天候に合わせて工夫する必要がある。
しかし、その不自由さがキャンプの楽しさにつながることもある。
少し手間をかけて淹れたコーヒーや、時間をかけて準備した焚き火。
便利さだけでは得られない満足感が、そこにはある。
3.ソロキャンプの自由と自己責任
ソロキャンプの自由には、自分で判断する責任も伴う。
天候が悪化したとき、体調が優れないとき、道具に不具合が起きたとき。
基本的には自分で状況を判断し、対応しなければならない。
そのため、次のような準備が重要になる。
- 天気予報とキャンプ場の利用条件を確認する
- 無理のない設営場所を選ぶ
- 防寒具や雨具を準備する
- 火気を安全に扱う
- 緊急時の連絡手段を確保する
特に初心者は、管理人が常駐するキャンプ場など、設備や支援が整った場所から始めるとよい。
自由に楽しむためにも、安全への備えは欠かせない。
4.ソロキャンプの道具選び
ソロキャンプの道具は、必ずしも小型・軽量である必要はない。
徒歩や公共交通機関で移動する場合は軽量性が重要になるが、車で移動する場合は居住性や快適性を優先する選び方もある。
テント
テントは、就寝するだけの場所ではない。
雨や風を避け、くつろぎ、自分だけの時間を過ごす空間でもある。
設営のしやすさ、居住性、季節への対応などを考えて選びたい。
チェアとテーブル
ローチェアは、地面や焚き火に近い目線で過ごせる道具である。
椅子の高さや座り心地によって、キャンプサイトでの過ごし方も変わる。
長時間くつろぐのであれば、座り心地も大切な選択基準となる。
ランタン
ランタンは、夜の安全を確保する照明であると同時に、サイトの雰囲気をつくる道具でもある。
作業に必要な明るさと、くつろぐための穏やかな灯りを使い分けることで、夜の過ごし方が変わってくる。
焚き火台
焚き火は、ソロキャンプの楽しみの一つである。
炎を眺めたり、薪をくべたりする時間には、独特の魅力がある。
焚き火台はキャンプ場の規則に従って使用し、必要に応じて焚き火シートなどで地面への熱の影響を抑えたい。
5.初心者がソロキャンプを始めるには
最初からすべての道具を揃える必要はない。
まずは日帰りのデイキャンプで、テントやタープの設営、道具の使い方を試してみるのもよい方法である。
宿泊する場合は、設備の整ったキャンプ場を選び、無理のない計画を立てたい。
タープ設営で失敗しやすい原因については、次の記事で詳しく紹介している。
また、設営後にロープが緩む現象についても知っておくと役立つ。
最初は不慣れなことも多いだろう。
しかし、設営が少し早くなったり、道具を上手に使えるようになったりすることも、キャンプの楽しみにつながる。
経験を重ねながら、自分に合ったスタイルを見つけていけばよい。
6.ソロキャンプと静かなキャンプ
ソロキャンプだからといって、必ずしも静かなキャンプになるわけではない。
音楽を楽しむ人もいれば、料理や道具の使い方にこだわる人もいる。
楽しみ方は人それぞれである。
MoonBearsが目指すのは、自然の音や夜の雰囲気を大切にする静かなキャンプである。
ランタンの光を少し抑え、焚き火との距離を整え、ローチェアに腰を下ろす。
そうすることで、昼間とは異なる夜の表情が見えてくる。
誰にもとらわれず、自然の中で自分の時間を楽しむ。
ソロキャンプは、そんな静かな時間をつくりやすいキャンプスタイルでもある。
まとめ|何もしない時間こそが贅沢
ソロキャンプの魅力は、一人でキャンプをすること自体にあるのではない。
自分の意思で時間を使い、自分に合った空間をつくり、自然の中で自由に過ごせることにある。
もちろん、設営や撤収には手間がかかる。天候への対応や安全管理も必要になる。
しかし、そうした不自由さも含めて楽しめるところに、キャンプの面白さがある。
焚き火を眺め、星空を見上げ、ただ静かに過ごす。
何かをしなければならないわけではない。
何もしない時間こそが、贅沢な時間なのである。
それが、MoonBearsの考えるソロキャンプの魅力である。